トラウマケアについて

トラウマについて

トラウマとは、こころが抱えきれないほどの強いストレスにさらされ、回復が追いつかなくなり、その後も長く影響が続いてしまうことのある状態を指します。

災害・虐待・犯罪被害などの「大きな出来事」だけでなく、日常の中での小さな傷つきが重なって、あとから影響が出ることもあります。

一般的に「フラッシュバック(場面がよみがえる)」が知られていますが、

映像や記憶がはっきり出ないまま、感情だけが急に押し寄せることも少なくありません。ピート・ウォーカーはこれを「感情のフラッシュバック」と表現しています。


そして、私たちが思っている以上に、身近な困りごとがトラウマとつながっていることがあります。

トラウマの影響は、

気分の波が大きくなる、人との距離が難しくなる、自己否定が強くなるなど、

さまざまな形で現れることがあります。

例えば、こんなことはありませんか?

□ 自分のことを後回しにしてしまう
□ つい我慢してしまう
□ 頑張りすぎて疲れてしまう
□ 人に頼れず、抱え込んでしまう
□ 人の顔色を伺ってしまう
□ 「どうせ自分なんて…」と思いやすい
□ 人と自分を比べてしまう
□ 自分が悪い気がして、すぐに謝ってしまう
□ イライラしたり、カッとなりやすい
□ 人間関係のトラブルが多い
□ 家族関係の悩みが続いている
□ 発達や養育に関する悩みが強い
□ ストレスが原因の体調不良(頭痛、胃腸の不調、動悸、過緊張など)がある

特に、幼少期の傷つき(ACEs小児期逆境体験など)は、心のパターンとして刻まれて、
大人になってからも「身を守る反応」として、考え方や人との距離感、感情のゆれに表れやすくなります。
ただそれは、弱さではなく、当時を生き抜くために身につけた工夫だったのかもしれません。

凪の丘心の相談室のトラウマケア

トラウマケアを安心安全に進めていく為に凪の丘では、安定化から段階的に進めていきます。

1)まずは安定化(安全と調整)

睡眠、食事、身体の緊張、不安の波を整える練習を行い、圧倒されにくい土台を作ります。

2)こころの守りと丁寧に関わる

IFS(内的家族システム)の考え方では、私たちの心には「守ろうとする部分(パーツ)」があり、症状に見える反応にも“守りの意図”があると捉えます。
凪の丘では、自己否定や過緊張などを「直すべき欠点」ではなく、「守りの反応」として理解し、ケアしていきます。

3)記憶の整理と統合

土台の整ってきた方には、トラウマに焦点を当てた心理療法を含め、その方に合う方法を検討します。言葉だけでなく、体の感覚、イメージ、ムーブメント、カードなど合う方法を一緒に探していきます。

トラウマによって心や体に「制限」がかかっている状態から、
本来持っているあなた自身の力を少しずつ取り戻し、あなたらしく生きることをサポートしていきます。