支援者という言葉には沢山の方が当てはまります。対人援助職、医療、福祉、教育、そして、支援するご家族も。
なぜ支援者の心のケアが大切なのか?
心の傷を持っている方と関わっていると支援者がその心の傷を代理受傷してしまう事があります。
無力感、消耗感、怒りや恐怖など。支援者自身のこころをケアすることも大切です。
そして、支援者のこころがケアされることでその影響が自然と周りに波及されていきます。
15年間地域の相談援助に携わってきたわたし自身も実際にその効果を感じた1人です。
支援者として、
感情が不安定な利用者さんに振り回されず自分を保って関われるようになりました。
仕事での困難を私生活に持ち込まずに切り分けて考えられるようになりました。
威圧的な態度をされた時に心の中で距離感をとって関わることができ、楽になりました。
自分で抱え込みすぎず、断ったり、適度に人を頼れるようになりました。
そして、こういったことが出来てくると
支援の上でも程よい距離感が生まれてきます。
例えば、こんなことがありました。感情が不安定な利用者さんの支援でSOSがあったら自分が助けなくてはと慌てすぎて事故にあったことがありました。結果的には駆けつけなくてもその方は自分でリカバリーをすることができました。もし、わたしが駆けつけていたら感情を自己調整する機会を奪っていたと思いました。そこから学んだことは手を差し伸べすぎてしまうことでその人の能力を奪ってしまうことがあるということでした。
自分の心のケアや支援の中での気づきを重ねて本当の自律支援についての考えが深まっていきました。
なので、支援者のみなさまの心のケアは支援にも直結していきます。そして、何よりカウンセリングは自分を幸せにしていくことです。沢山の方の心が癒されその癒しが波及していきますように願って活動をしております。
※心の自律とは、
1人で立つ自立ではなく自律という言葉は自分で考え、行動するということです。支援の中では、その人の持つ能力が発揮されるような環境を調整していくこと。困ったときの相談先がいくつか持て人に上手に頼れること。